医療現場以外で「白衣」が活用されるシーンとは?

「白衣」ときくとまっさきに浮かぶのは「医師」でしょう。白衣は「ドクターコート」ともよばれるくらいです。お医者さんはドクターコートをスクラブやシャツの上から着用し、胸元のポケットには聴診器が入っている、なんて姿を想像する方もいるかもしれません。

「白衣」という言い方もしますが、白という色が心理的な圧迫感を与え、病院で血圧を測ると普段より緊張してしまい、血圧が高く測定されてしまうという「白衣高血圧」という現象も、徐々に認知されてきています。他にも、特に小児科などでは患者への影響を考え、薄いピンクやブルー、グリーンなどのカラー付きドクターコートを着用していることも珍しくありません。

このように、医療現場で使われるイメージの強いドクターコートですが、実はそれ以外の場所でも使われています。

1.学校の理科教員

理科系科目の担当教員はドクターコートを着用する傾向があります。着用している理由には、化学で薬品を扱う場合は液はねなどによる衣服の汚損、怪我を防止するため、生物で解剖を行う場合は、血液などの体液による衣服の汚損や悪臭の付着を防止するためなどが挙げられます。他にも、「防寒のため着ている」という理由や「ポケットが大きいため、ちょっとした小物を持ち運ぶ上で便利だから」という理由で着用している人もいます。

2.絵画教室の講師や生徒

油彩画に使われる絵の具は「油絵具」というだけあって、油溶性の汚れに分類されます。万が一服にはねてしまった場合、水だけでは中々落としきることができません。基本的に油絵具を使う際は汚れても良い服装に着替えてから行いますが、さらにその上にドクターコートを着せ、なるべく汚れないよう配慮していることもあります。

3.染色の勉強をしている学生

美術大学などで染色の勉強をし、染色実習や卒業制作を含む各種制作活動をしている生徒も、衣服の汚れ防止のためにドクターコートを着用する場合があります。
特に衣類などに使われる染料は、「布を染める」という都合上、衣服に付着した場合、中々落とすことができません。余談となりますが、着物の染めに使う染料は、手などに付着した場合も落ちにくいため、しばらくの間染料の色に染まった手で過ごさなくてはならないこともあります。

このように、医師以外にもドクターコートを着用している人は案外いるものです。ドクターコートは意外と安く手に入れられるため、さしたる理由はなくとも持っている、というドクターコート愛好家の人もいます。
さて、趣味などの分野で使うのであればまだしも、職場でドクターコートを使う場合は、チームごとにエンブレムやチーム名などを入れることで共通のユニフォームとなり、団結力やチームへの帰属意識を高める効果が期待されます。他にも、一目見て分かる違いがあれば、誤って他人や他のチームのドクターコートを着用してしまうというミスを防ぐこともできます。

ドクターコートやスクラブを販売しているアルファユニでは、刺繍・プリント加工に対応しています。そのため、世界でひとつだけのオリジナルのドクターコートを制作することができます。刺繍は文字だけではなく、ロゴやキャラの刺繍が可能なデザイン刺繍もあります。さまざまなドクターコートを販売するアルファユニのサイトはこちらからご覧ください。→

【追記】
ドクターコートが医療現場以外でも用いられることが増えていることはご理解いただけたでしょう。実は最近、医療現場におけるユニフォーム事情に新たな風が吹き込んでいます。先ほどご紹介したアルファユニでも販売されているスクラブが、機能性から高く評価されています。

そもそもスクラブは手術の際に作業服として使われるものでした。汚れても生地の傷みを気にせず洗うことができる丈夫さ、かたく絞って風通しの良い場所に2時間ほどかけておけば乾く速乾性、カラフルで患者さんに威圧感を与えづらいという特徴から、診療科目を問わず着用する医師が増えています。

昔ながらの考え方をする医師からは「作業服で診察をするなど患者に失礼」という意見も見られますが、比較的若い世代は抵抗なくスクラブを利用する傾向があります。

スクラブは医療現場の他にも、介護施設やマッサージ店などでも使われています。ほかにも、比較的安価に制作できるため大学の部活動の記念品としてオリジナルスクラブを制作することもあります。